少し困る仕訳の解説(銀行の借入)
会計記録をつけるには、さまざまな取引をすべて仕訳に表さなくてはなりません。どんな仕訳にすればいいのか、科目は何にすればいいのか、経理担当者はよく悩みます。どうやって仕訳をすればいいのでしょうか?
■銀行借入・融資を受ける(基本)
銀行から融資を受けた場合、通常は、利息と印紙代が控除されて入金になります。したがって、
< ○○預金 ×××円 / 長期借入金 ×××円 >
< 支払利息 ×××円 /
< 租税公課 ×××円 /
というように区分します。
■銀行借入(借り換え)
「会社へ入金になったのは、今までの借入の残高と相殺された後・・・」どうやって仕訳したら??
借り換えを行った場合には、(1)従来の借入を返済 (2)新規借入 に区分します。
(1)従来の借入を返済
< 長期借入金 ×××円 / ○○預金 ×××円 >
※ 借入金の残高が0円になることを確認して下さい。
(2)新規借入
< ○○預金 ×××円 / 長期借入金 ×××円 >
< 支払利息 ×××円 /
< 租税公課 ×××円 / ・・・借入印紙代
■銀行借入(信用保証料を支払った場合)
(1)保証期間が1年以内の場合
< 支払手数料(又は支払利息) ×××円 / ○○預金 ×××円 >
※信用保証料の消費税は、「非課税仕入れ」です。
(2)保証期間が1年超の場合
< 長期前払費用 ×××円 / ○○預金 ×××円 >
なお、(2)の場合には、一般的には保証期間の経過に従い、支払手数料(又は支払利息) △△△円 / 長期前払費用 △△△円というように、費用に振り替えていきます。