少し困る仕訳の解説(給料関係)
会計記録をつけるには、さまざまな取引をすべて仕訳に表さなくてはなりません。どんな仕訳にすればいいのか、科目は何にすればいいのか、経理担当者はよく悩みます。どうやって仕訳をすればいいのでしょうか?
■給料の支払い(当月締め当月支払い)
仕訳はどうすればいいの?
<役員報酬 ×××円 / >
<給料手当 ×××円 / >
<旅費交通費×××円 / > ・・・通勤手当(非課税分)
< ○○預金 ×××円> ・・・差引支給額
< 預り金 ×××円> ・・・健康保険料
< 預り金 ×××円> ・・・厚生年金保険料
< 預り金 ×××円> ・・・雇用保険料
< 預り金 ×××円> ・・・所得税
< 預り金 ×××円> ・・・住民税
「役員報酬」「給料手当」の消費税区分は「対象外取引」です。通勤手当の消費税区分は、「課税仕入れ」で、科目については、「福利厚生費」を使用してもよいでしょう。個人事業者の場合に青色専従者への支払いの場合の科目は、「専従者給与」を使用します。また、個人事業主への支払いは、必要経費になりませんので、「事業主貸」で処理します。
社会保険料については、簡略化して「法定福利費」を使用する方法もあります。
■ 当月締め、翌月支払いの場合
「給料は今月確定するのに支払うのは翌月・・・・・」
(1)当月の未払計上処理
<役員報酬 ×××円 / >
<給料手当 ×××円 / >
<旅費交通費×××円 / > ・・・通勤手当(非課税分)
< 未払費用 ×××円> ・・・差引支給額
< 預り金 ×××円> ・・・健康保険料
< 預り金 ×××円> ・・・厚生年金保険料
< 預り金 ×××円> ・・・雇用保険料
< 預り金 ×××円> ・・・所得税
< 預り金 ×××円> ・・・住民税
(2)翌月支払い時の処理
<未払費用 ×××円 / ○○預金 ×××円>