少し困る仕訳の解説(売掛金入金)
会計記録をつけるには、さまざまな取引をすべて仕訳に表さなくてはなりません。どんな仕訳にすればいいのか、科目は何にすればいいのか、経理担当者はよく悩みます。どうやって仕訳をすればいいのでしょうか?
■売掛金を小切手で回収した
<現金 ×××円/ 売掛金 ×××円>
小切手は、原則「現金」で処理します。現金との区別が紛らわしいのであれば、現金の補助科目に「小切手」を設定してはどうでしょうか。預金口座へ入金になったときに、
<○○預金 ×××円/ 現金 ×××円>
となります。ただし、小切手を即日当座預金へ入金するのであれば、「現金」を通過させるのを省略して
<当座預金 ×××円/ 売掛金 ×××円>
としてもよいと思います。
■売掛金の回収(振込手数料が差し引いて振り込まれた場合)
売掛金を取引先が振り込む際に、振込手数料を引いて振り込んでくることがあります。その場合、控除された振込手数料についての仕訳が追加で必要になります。
<○○預金 ×××円 / 売掛金 ×××円>
<支払手数料 ×××円 >
控除された振込手数料は、「支払手数料」(又は「雑費」)で処理します。
■カード会社からの入金(手数料が差し引いて振り込まれた場合)
カードを扱っている場合、代金はお客様ではなくカード会社へ請求することになります。カード会社は締めごとに、カード会社の手数料を控除した金額を振り込んできます。その場合に仕訳です。
<○○預金 ×××円 / 売掛金 ×××円>
<支払手数料 ×××円 >
カード手数料は、消費税法上は債権譲渡費用となりますので、消費税は非課税です。通常の売掛金とカード会社分を分けるために、貸方科目は、「未収入金」を使用してもよいと思います。