2006年8月4日 税理士米津が「マトリックス通信」で紹介されました
税理士米津晋次がメルマガ「社長のための会計学 【 マトリックス通信 】」で紹介されました。
(引用はじめ)
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□■ 戦略会計・DC・マトリックス会計
□■ 社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■ Vol.65 2006/08/04
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■先週の題材、『理系と文系』の続きです。
会計制度の根本を成す複式簿記の原型、つまり「借方、貸方」は、
1494年にイタリアの修道僧、ルカ・パチオリがその著『ズムマ』に
書き残したものがもとになっているとか。
コロンブスがアメリカ大陸を発見したのが1492年だから
2年後には複式簿記の原理が考えられていたことになりますね。
■そこでひとつの仮説を立てました。
☆科学がこれほど発達し、文明が進歩しているにも関わらず、
なぜ会計の世界は500年以上経過した今でも、
「借方、貸方」から抜けきれないのか。
★それは、会計には科学的、数学的な部分が
欠けているからではないのか。
そして最大の原因は、会計学者をはじめとする会計人の多くは
「文系」の人たちだからではないのか。
■経理マン、税理士、公認会計士、銀行マンなど
事務系の仕事に携わる人たちは「文系出身者」が
圧倒的に多いということです。
そして現に、数値をこれだけ扱うにも関わらず
「会計は文科系」なのです。
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■特に会計に関して、
理系と文系にこだわるには理由があります。
理系出身である私自身、簿記を学ぶのに大変苦労しました。
仮に覚えたとしても、日常使っていなければ忘れてしまいます。
私の場合は会計事務所という環境の中、
毎日仕訳の中で過ごしてきたので、
イヤでも覚えなければなりませんでした。
英語も話せないまま、アメリカへ放り出された
という感じでしょうか。
■会計事務所を辞めてからは、ソフトウェア開発の仕事に
転職しましたが、財務会計のソフト開発などに
従事していました。
『会計ソフトは、プログラムを開発するという観点では
仕組みが単純で、比較的簡単な部類に属する。』
ということを知っていました?
販売仕入管理システムの開発の方がずっと大変なのです。
■会計システムを開発する上で
ソフトウェア技術者が苦労するのが
借方、貸方を始めとする簿記会計独特の専門用語です。
各種マスターやデータとの関連を説明されても
なかなか分かりません。
さらには「業務のイメージがしにくい」
ということが言えると思います。
その点、販売仕入管理や給与処理などはイメージがし易く
分かりやすいのです。
それだけの問題だと言ってもいいかも知れません。
■会計システムでは
総勘定科目数は多くてもせいぜい300くらいまで、
補助科目や部門マスターの構造はいたって簡単、
後は科目ごとに貸借区分や金額などの情報を管理するだけの
とてもシンプルなもの。
なんと言っても足し算と引き算しかないのですから…
消費税の関係で掛け算、割り算が少し出てきますけど。^^)
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■こんな単純な仕組みの会計が、会計学者の手に掛かった途端に
「外国語?」になってしまいます。
理系の人間はまず「仕訳」が分かりませんしイメージできません。
取引から仕訳を起こす、もしくは仕訳から取引を想像する
ということは、常日頃から訓練をしないとなかなかできません。
ですから決算書や帳表を見せられて
入力された仕訳データと各種マスターとの関連性を説明されても
記号や符号でしか認識できないのです。
■昭和53年に出版された「人事屋が書いた経理の本(ソーテック社)」
がいまだに売れ続けているのは、
書いた人が人事屋だったからかも?
例えば、会計に日々携わる人たちが
☆限界利益を増やすためには?
という課題に対して
どのように思考を展開するでしょうか?
・限界利益は重要である
↓
・限界利益とは売上高から変動費を差し引いたもの
限界利益=売上高-変動費
↓
・限界利益を増やすためには
↓
・売上高を伸ばす
変動費を下げる
限界利益率を上げる
↓
・変動費(売上原価)は棚卸をしないと分からない
毎月の利益を知るためには棚卸が重要
↓
・会計情報をこの先の経営に活用するには
月次決算の体制が必要
↓
・そのためのには遅くとも翌月○○日以内に
売上、仕入、経費を確定する必要がある。
という思考回路を経て、限界利益を増やすには
以下の方法しかありません。
<結 論>
1.売上を増やす
2.変動費を下げる
3.限界利益率を上げる
4.月次決算(毎月棚卸を実施)の実行
とこうなります。
■理系出身の私ですら、長年会計に従事していると
自然にこうなってしまいます。(^^;;
これまで私が学んだ税務会計などの知識は
この先、利益拡大の発想展開において
邪魔だとさえ思えるようになってきました。
そしてこの感覚から抜け出すのに
実は1年近くも掛かってしまいました。
■営業マンや技術者はこんなことは考えませんよね。
会計知識を中心にこの先の経営を考えたとき
「本当に儲けることの本質」
を理解するのはとても難しいような気がします。
・利益=収益(売上)-費用(経費)
・限界利益=売上高-変動費
・経常利益=限界利益-固定費
・経常利益=売上高-売上原価-販売費般管理費+-営業外損益
・変動費は売上高に比例して増減する費用
・売上総利益=売上高-売上原価
・売上原価=期首在庫+当期仕入-期末在庫
・などなど
つまりこのような会計処理上の知識や概念が
当たり前になってしまっていて
利益最大化の発想を阻害しているのかも知れませんね。
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★この問題を解決するきっかけになるかも知れないセミナーを
名古屋で開催します。
今回の講師である税理士の米津氏は、以前に私の名古屋でのセミナー
への参加がきっかけとなり、現在一緒にセミナー活動を行なっています。
★米津氏はもともとコンピュータのシステムエンジニアでした。
つまり、バリバリの「理系人」なのです。
おそらく税理士の中でも貴重な存在です。
そんな理系の税理士が話す内容は
文系税理士とは根本的に視点が違います。
★決算書をいくら一生懸命分析したところで
利益は1円も増えません。
職業会計人をはじめ、会計情報を経営に活用したいとお思いの
経理マン、経営者の方はぜひご参加ください。
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「なぜ決算書を分析しても利益が上がらないのか」
-数字嫌いの人でもできる儲けるための考え方-
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■日時:2006年9月12日(金)13:30~16:30 (受付開始は13:00~)
■会場:中日コンサルティングプラザ セミナールーム
名古屋市中区栄4-1-1中日ビル6F
地下鉄、東山線、名城線 「栄」駅下車12番、13番出口 徒歩1分
■参加費はお一人様 5,000円 (税込)
定員は 30名(定員となり次第締め切らせて頂きます。)
■講師のご案内
米津 晋次 [税理士、第一種情報処理技術者]
宇野 寛 [西研究所客員研究員、(株)アイティーエス代表取締役]
■主催・お問合せ先
株式会社 経営相談センター
電話 052-261-3181(受付時間 10:00~18:00 平日のみ)
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●数字が苦手な中小企業経営者の方が多くいらっしゃいます。
経理特有の用語や、あの理解できない貸借対照表や損益計算書などでは
当たり前です。
このセミナーは決算書の読み方や経営分析の話ではありません。
税務署用の制度会計と「儲けるための会計」とは根本的に異なります。
今、経営者にとって必要なのは「儲けるための会計」です !
そんな数字嫌いの経営者の方にも理解でき、科学的で、
かつ、自分で実践できる「戦略会計」の考え方を説明いたします。
●お申込み方法
ホームページの申込フォームよりお申し込みください。
http://www.keieisoudan.jp/seminar/juku/juku06031.html#semiform
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■貴重な理系人税理士、米津さんの事務所の情報です。
よねづ税理士事務所
税理士 米津晋次 E-mail:info@nagoya-zeirishi.sakura.ne.jp
〒458-0801 愛知県名古屋市緑区鳴海町字米塚45-1
第二福岡ビル1階B(有松駅すぐ名古屋方面線路沿い南側)
URL:https://www.yonezu.net/
TEL:052-621-6663 FAX:052-621-6669
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(引用終り)
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