地方金融機関は、創業支援に熱心です
目次
地方金融機関とは
地方金融機関とは、地元住民、地元企業および地方公共団体などに対して金融サービスを提供する地方に根付いた金融機関です。地域住民・企業のニーズに敏感に対応していることが特徴です。
また、地方金融機関は国の指導の下で創業支援に積極的に取り組んでいることか多いので、創業期には是非活用したいところです。
地方金融機関には3つある
創業支援に熱心な地方金融機関は、3つあります。地方銀行、信用金庫、信用組合です。
地方銀行
地方銀行は、地元の都道府県に本店があり、地方をメインに活勣してきる金融機関です。その本店のある都道府県で最大規模の金融機関で、その傘下に不動産デベロッパーを持っていたり、その地域主要企業のメインバンクとなっていたり、メガバンクとの繋がりがあるなど、地域経済に大きな影響力を持っています。
地元の中小企業や個人がメイン顧客となりますので、取引金額も億単位ではなく、数千万円という小口のものが多いのが特徴です。
最近は、事業の拡大を狙って、地元の隣接地域に積極的に進出しています。
【愛知県の地方銀行】
愛知県には、次の地方銀行があります。・愛知銀行
・名古屋銀行
・中京銀行
【愛知県に進出している隣県本店の地方銀行】
・大垣共立銀行(岐阜県)
・十六銀行(岐阜県)
・第三銀行(三重県)
・百五銀行(三重県)
信用金庫
信用金庫は、地域の方々が利用者・会員となって互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関です。主な取引先は中小企業や個人です。
利益第一主義ではなく、会員すなわち地域社会の利益が優先されます。
信用金庫の融資は、原則として会員を対象としています。
営業地域は一定の地域に限定されていて、預かった資金はその地域の発展に生かされている点も銀行と大きく異なります。
【名古屋市本店の信用金庫】
名古屋市に本店がある信用金庫には次のところがあります。・愛知信用金庫
・中日信用金庫
【尾張地方(名古屋市を除く)に本店のある信用金庫】
愛知県西部の名古屋市を除く尾張地方に本店がある信用金庫には次のところがあります。・いちい信用金庫(一宮市)
・瀬戸信用金庫(瀬戸市)
・半田信用金庫(半田市)
・知多信用金庫(半田市)
・尾西信用金庫(尾西市)
・東春信用金庫(小牧市)
【三河地方に本店のある信用金庫】
愛知県東部の三河地方に本店がある信用金庫には次のところがあります。・岡崎信用金庫(岡崎市)
・碧海信用金庫(安城市)
・豊橋信用金庫(豊橋市)
・豊川信用金庫(豊川市)
・豊田信用金庫(豊田市)
・西尾信用金庫(西尾市)
・蒲郡信用金庫(蒲郡市)
信用組合
信用組合は、信用金庫と同じく協同組織の金融機関です。融資については、信用組合は原則として組合員が対象です。
組合資格の条件は、
・従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者が原則です。
ただし、次の業種はさらに小規模になっています。
・卸売業は、従業員100人または資本金1億円以下
・小売業は、従業員50人または資本金5千万円以下
・サービス業は、従業員100人または資本金5千万円以下
となっています。
組合員資格がかなり限定しているところが多いです。
【名古屋市本店の信用組合】
名古屋市に本店がある信用組合には次のところがあります。・信用組合愛知商銀 :限定なし
・丸八信用組合 :名古屋市及び、関係団体の職員
・愛知県警察信用組合:愛知県警察職員・地区内に勤務する中部管区警察局職員
・愛知県医療信用組合:愛知県歯科医師会会員
・愛知県医師信用組合:愛知県医師会員
【尾張地方(名古屋市を除く)に本店のある信用組合】
愛知県西部の名古屋市を除く尾張地方に本店がある信用組合には次のところがあります。・名古屋青果物信用組合(西春日井郡豊山町 )
【三河地方に本店のある信用組合】
愛知県東部の三河地方に本店がある信用組合には次のところがあります。・豊橋商工信用組合(豊橋市)
・愛知県中央信用組合(碧南市)